私ごとではありますが、ちょいと忙しい日々が続いておりまして、干からび気味な今日この頃。
そんな中、心に染み渡るような、美しい映像を見つけたのでご紹介します。
素敵すぎるこちらの動画、BFMCことファッションモデルコレクションの生まれる舞台裏の映像なんです。
もう、美しすぎてため息が出ちゃいます…見ているだけで、カラカラになった心に潤っていく気がする。
はぁ〜〜〜〜やっぱり美しいって素晴らしいのです!!
所々に挟まれるバービーのイメージ動画もとっても素敵なんですけれど。それとオーバーラップされる実際の現場の映像も、とても興味深いです。
まず、ロバートベストさんがデザインが画を描いている様子。もう一流メゾンのオートクチュールのデザイナーなの?と思ってしまうような光景です。感動ポイントがちょっとずれてるかもしれないんですけれど、絵具をちゃんと混ぜてデザイン画を描くなんて、世の中の服飾デザイナーの99%がやっていないのではないでしょうか?私も元デザイナーですが、まずスタイル画と呼ばれるモデルが洋服を着た絵を描くだけでも、それはもう特殊な部類。デザイナーズブランドのデザイナーやチーフデザイナーにしか許されない作業です。実際の服作りの現場では、カチン画または平絵と呼ばれるアイテムごとの平面的な絵を描くことの方が圧倒的に多いのです。洋服を作る指示書を作成するための絵ですね。
かくゆう私も、絵具を使ったスタイル画なんて、学生の時以来描く機会がありませんでした。スタイル画を描く機会はあったとしても、着色はマーカーまたはPCのソフトで済ませていました。そんなに丁寧にデザイン画を描くこと自体が仕事として求められないですからね。そんな実情を知っているだけに、オープニングのバービーのデザイン画を描く姿を見るだけで、衝撃を受けてしまいました。ロバートベストさんのデザイン画が抜群に上手いのはBFMCのパッケージからも十分にわかっていたのですが、本当に丁寧に気持ちを込めて描いているのがよくわかりました。スタートラインからもうこんなに違うのだと、感動しきり。
それから、間に挟まれるバービーがアトリエにたたずむ映像。白衣のクチュリエたちの作業場に、エレガントな装いのバービーがいる画がもう最高にモード!!VOGUEとかの雑誌の1ページとして通用しちゃうんじゃない!?と思ってしまいました。どれもこれも素敵すぎる!
この映像を見ていて思い出したのが、2005年に発表された「Signé Chanel」というシャネルのオートクチュールの現場を収めたドキュメンタリー。
これ、私何回も見ていて、すごく面白いんですよ!シャネルのコレクションが出来上がる現場を見られる貴重な資料でもあると思うんですけれど、登場するクチュリエや職人さんたちのキャラクターが個性あふれていて楽しいのです。ファッションが好きな方はぜひ見てみてくださいね。オススメです。
このドキュメンタリーのオープニングに、当時のシャネルのデザイナーのカール・ラガーフェルドがデザイン画を描くシーンから始まるのですけれど、そのシーンも、白衣を着たクチュリエも、洗練されたアトリエの光景も、全てがこのyoutubeと重なってくるのですよね。BFMCが生まれる現場はシャネルのアトリエに匹敵するってことでしょうか!?もちろん、演出としても見せ方もあるとは思うのですが。
それでもね、バービーが生まれる現場って、生半可なアパレルよりも、よほど気持ちの込もった物づくりをしていると感じました。どこかの記事で読んだのですが、確かマテル社の年間の生地の消費量は、人間用のアパレルに匹敵すると。人間の6分の1サイズのバービーのお洋服を作っていて、人間用の服のアパレルに引けをとらない生地の量って、ものすごいことだと思うのです。もちろんそれはプレイラインとかを含めたものだとしても、その総本山というか、クリエイティブの中心となるコレクタブルのバービーを生み出す人たちが、圧倒的なクリエイターであることは間違いないはずなんです。そういった人たちが全力で作った本当に美しいもの、それがファッションモデルコレクションなんだなって深く納得してしまいました。そんな風に生み出されたバービーなんだもの、美しいに決まっているじゃないか!!
ファッションモデルコレクション、シリーズが終わってしまって悲しい限りではあるのですが、これだけのスタッフと美意識をもったマテル社であれば、またそれを超える美しいものを生み出してくれるのではないかと期待せずにはいられません。
これからのバービーの進化にも、注目したいと思います。
〜番外編〜
映像中、チラッと映る技術や道具が気になってしょうがないワタクシ…特にこの道具が、欲しい!!バービーの服を作るのに、役に立つに違いない〜〜〜
え?見てるとこがオカシイって??
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